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オキシジェン・デストロイヤー[編集] 編集

オキシジェン・デストロイヤー(撮影用小道具)

English notation is "The Oxygen Destroyer".

『ゴジラ』(1954年)に登場する架空の物質で、「水中酸素破壊剤」とも表記される。数あるゴジラ作品の中で、「ゴジラを完全に死に至らしめた唯一の手段」である。

科学者の芹沢大助が酸素の研究中に偶然発見し開発した薬剤で、劇中では詳細には触れられないが、特殊な物質を電磁的に反応させることにより水中の酸素を一瞬で破壊し、その場にいるすべての生物を一瞬のうちに死に至らしめるうえ、完全に液化する効果がある。その威力を見た芹沢は、「初実験した後は2、3日は食事も喉を通らなかった」と回想している。これを大量破壊兵器として軍事使用されることを怖れた芹沢は、ゴジラへの使用のために世間に公開することを拒むが、社会のためには役立てたいと考えていた(ただし、何らかの形で強制使用されたなら自らの死と共に永遠に封印するつもりだった)。

山根恵美子に打ち明け、秘密にすることを約束させるが、ゴジラによる被害を見かねた恵美子は約束を破り、尾形秀人に秘密を告白する。尾形と恵美子の熱心な説得とテレビで放送された「平和への祈り」を聞き、芹沢は一度限りの使用を決断する。ただし、その秘密を永遠の闇に葬る決意も固めており、ゴジラへの使用分以外は資料なども含めて一切を焼却処分している。芹沢は自らも海に潜ってゴジラへの使用成功を見届けた後、そのまま海中で自決しゴジラと運命を共にする。これにより、オキシジェン・デストロイヤーの存在と製法は封印されたため、以降の作品にもオキシジェン・デストロイヤーに関する資料は一切残っていない。

『ゴジラvsデストロイア』でのオキシジェン・デストロイヤー
『ゴジラvsデストロイア』では、デストロイアを誕生させるきっかけとなる。劇中では、最初のゴジラを倒すために使用されたオキシジェン・デストロイヤーが東京湾海底に無酸素状態を発生させ、太古の無酸素時代(先カンブリア時代)に近い状態となったことで、デストロイアの復活・進化に影響したと推定されている。
なお、オキシジェン・デストロイヤーはデストロイアの武器として駆使され、獲物に食らいついて体内に流し込んだり、「オキシジェン・デストロイヤー・レイ」という光線として発振源に応用するといった活用を見せる。しかし、第1作でゴジラを殺せたオキシジェン・デストロイヤーをもってしても、本作の怒り狂って暴走するゴジラを殺すには至っていない。なお、本作のタイトルロゴのシーンにはCGで描かれたオキシジェン・デストロイヤーが登場するが、その溶液は緑色である。
同作では、酸素原子を微小化した「ミクロオキシゲン」という物質も登場している。これはオキシジェン・デストロイヤーの開発途上にある派生物であり、物理学者・伊集院研作による発明となっている。伊集院自身もオキシジェン・デストロイヤーを意識した発明であると明言しているが、ミクロオキシゲンからオキシジェン・デストロイヤーへ至るには技術的な壁が存在しており、オキシジェン・デストロイヤー自体は開発できなかった。なお、ミクロオキシゲンが物質を破壊する理由としては、微小な水素原子が分子間へ入り込んで物質を破壊する現象(水素脆化)に似た現象であろうと解説される。ミクロオキシゲンの沸点は普通の酸素と同じ摂氏-183.2度である。元々はオゾン層修復のために作られたという裏設定[4]もあったが、劇中では語られていない。
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』でのオキシジェン・デストロイヤー
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』では、アメリカ軍の最新兵器としてミサイルの弾頭に積まれたオキシジェン・デストロイヤーが登場。弾頭搭載時は日本版と同じ形状をし、使用すると半径3km以内の生物を全て死滅させる威力を持つ。
プエルトリコ沖で戦うゴジラとキングギドラを二体まとめて殲滅する為に放たれ、ゴジラに対しては深手を与えたものの、宇宙怪獣であるキングギドラには殆ど効果が無かった。
エンディング後、イスラ・デ・マーラの漁師が周辺の海では魚が獲れなくなったと語り、この兵器が環境に与える影響の大きさを物語っている。
基本的な効果は日本版と同様だが、水中だけでなく空気中にも効果がある他、生物を白骨化させる範囲に限りがある。
その他の作品での登場
『ゴジラの逆襲』では、ゴジラの対策会議の際に山根恭平博士の説明でわずかながらその存在が語られる。
『ゴジラvsビオランテ』では、国土庁に出向している権藤一佐の部屋に飾られているオキシジェン・デストロイヤーのレプリカが確認できる。
『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』では、オキシジェン・デストロイヤーの名前は登場していないが、1954年に襲来したゴジラがある科学者が制作した「未知の毒化合物」によって倒されたことが語られている。だが、このことは世間に知られておらず、一般にはゴジラは防衛軍の攻撃によって倒されたと認識されている。
『ゴジラ』では、ゴジラの骨をも溶解してしまっているが、『ゴジラ×メカゴジラ』と次作『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』では骨は残っていたという設定になっており、この骨は3式機龍のメインフレームとして利用された。なお、『ゴジラ×メカゴジラ』でもオキシジェン・デストロイヤーの名前は出ず、単に「特殊兵器」と呼ばれている。
ゲーム『ゴジラ・ジェネレーションズ』では、「ジャイアント芹沢博士」の武器として登場。数十倍のサイズになっており、鈍器として用いられる以外にも、全方位に稲妻状の光線を放つことが可能になっている。
ゴジラ・シリーズ以外では、アメリカ映画『メガ・シャークvsグレート・タイタン』で巨大鮫に対して使用される兵器の一つが「オキシジェン・デストロイヤー」と呼ばれている。
アニメーション3部作の前日譚『GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ』では、かつてゴジラを倒した謎の兵器として噂が広まったが、実際はケイン・ヒルターがゴジラの脅威に心折られた人々へ希望を与えるためのデマであった。
造形
デザインは本編班美術スタッフの安倍輝明、造形は井上泰幸。実物大の金属製2尺模型が作られた[5]
撮影に使用された模型は現在も東宝映像美術に保管されている。各種イベントでも展示されたほか、前述の権藤一佐の部屋のレプリカに使われている。『ゴジラvsモスラ』では、モブ画面で眼帯の男がこのオリジナルプロップを抱えて走っていると監督の大河原孝夫が発言しているが、画面からは判別できない。
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