ゴジラ Wiki
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原子怪獣現わるとは、アメリカの怪獣映画である。1953年公開。製作はワーナー・ブラザーズ。

概要[]

現代に蘇った巨大生物「リドサウルス」と人間との攻防を描く作品。

特撮部分をレイ・ハリーハウゼンが担当。

原作はハリーハウゼンの学生時代からの親友だったレイ・ブラッドベリの短編小説『霧笛』。

登場する巨大生物は小説では「灯台のサイレンに反応して現れた」とされているが、映画では「核実験によって復活した」「夜の灯台を破壊する」となっている。これは似たような展開になったので、元から知り合いであった作家に連絡しておいたという意味もある(訴訟大国なので)。

これを機に“核爆発の所為で甦った”とか“放射能の影響で突然変異を起こした”みたいな設定のいわゆる「核の落とし子」の巨大生物作品が急激に増えていくこととなる。

キャスト[]

ポール・クリスチャン(トム・ネスビット)

ポーラ・レイモンド(リー・ハンター)

セシル・ケラウェイ(サーグッド・エルソン教授)

リー・ヴァン・クリーフ(ストーン伍長)

登場怪獣[]

リドサウルス

後の怪獣映画との関係[]

放射能の影響を受けた古代の生物が復活し都市を蹂躙。最終的には新兵器で倒される」、「企画段階のみだが、放射能を含んだ火炎を吐く」と言うプロットが、翌年に公開されたゴジラ第1作目と非常に似通っているため、「ゴジラの元ネタ」ということがなかば国際的に定説化している(ただし、東宝側は公式には認めていない)。また、ゴジラの制作中には企画段階でもっとアウトな名前もあった。

北極の核爆発で目覚めた古代生物が、まず灯台を襲う」というプロットはガメラシリーズ第1作である大映白黒映画『大怪獣ガメラ』にも似ている(この『原子怪獣現わる』は東宝が初代ゴジラを公開した後から大映配給で日本初公開されたのだが、ゴジラ程の人気は出なかった)。

さらにハリウッド版『GODZILLA』が「怪獣」映画というよりもモンスターパニック映画的な作風になった事にガッカリした国内外のゴジラファン曰く「あれは『原子怪獣現わる』のリメイクだけど、ネームバリューの問題から『GODZILLA』ってタイトルにしてんだろ!?」と言うキツイ冗談も見受けられる。

  • ただし、ヤン・デ・ボン版は1994年の公開を目指していたこと、その時代からゴタゴタがあってエメリッヒチームが割を喰ってしまったこと、などからネームバリュー云々の発言は前提条件がおかしく、また、海外には日本よりもコアなゴジラファンが多いとされているのにも関わらず、この発言が海外での知名度が高くない、というか熱心なエメリッヒ版のファンですら殆ど知らなずそもそも海外のソースが発見されていない事から、この発言自体が日本で発生したデマであるか、仮に実在の発言だとしてもジョークや、炎上の責任を背負わされたことに対する東宝への皮肉という意見もある。
  • 他にもここで書かれている通り、エメリッヒ氏への制作のオファーは東宝側からあったことやエメリッヒ自身が断っていたのにも関わらず、東宝側の提示した強烈な制約に雁字搦めにされてしまい、あげくの果てに作品の評価の責任を負わせられたこと(参照)に対するささやかな抵抗の意思とその他には一人歩きしている「ゴジラ」の根幹にはリドサウルスがいることを強調させたかったのではという憶測もあるが真偽は不明。
    • この発言についての考察などはエメゴジの記事にもあるのでそちらも拝見していただきたい。
    • ディーンは元々ゴジラの大ファンであり、2018年に反省文を公開し、「ゴジラに対するエメリッヒとの情熱のズレが一番まずかった」と述べている。
  • 続編の設定を活かされたアニメ『ゴジラ・ザ・シリーズ』に出てくるゴジラの嫁コモディスラックスはこのリドサウルスをモデルにしており、夫と共にガメラと初代ライバルのアンギラスへのオマージュが詰まった超強敵と戦った。
  • エメゴジはリドサウルスのリメイク、というネタを広めたのはAVGNと言っても過言ではないが、そのAVGN自身が2016年に「こんなこと言いたくないけど、ぶっちゃけエメゴジの方がギャレス版よりも面白い」と言っている。
  • ちなみに『クローバーフィールド』の最初の予告編が発表された際に舞台がニューヨークである事から「リメイクでは?」との憶測も飛び交った。
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