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GODZILLA
Godzilla
監督 ローランド・エメリッヒ
脚本 ディーン・デヴリン
ローランド・エメリッヒ
製作 ディーン・デヴリン
製作総指揮 ウィリアム・フェイ
ウテ・エメリッヒ
ローランド・エメリッヒ
出演者 マシュー・ブロデリック
ジャン・レノ
マリア・ピティロ
ハンク・アザリア
音楽 デイヴィッド・アーノルド
撮影 ウェリ・スタイガー
編集 ピーター・アマンドソン
デイヴィッド・シーゲル
配給 アメリカ合衆国の旗[[image:テンプレート:Country flag alias Canada|border|25x20px|テンプレート:Country alias Canadaの旗]] トライスター・ピクチャーズ
[[image:テンプレート:Country flag alias Japan|border|25x20px|テンプレート:Country alias Japanの旗]] 東宝
公開 1998年5月19日 アメリカ合衆国の旗[[image:テンプレート:Country flag alias Canada|border|25x20px|テンプレート:Country alias Canadaの旗]]
1998年7月11日 [[image:テンプレート:Country flag alias Japan|border|25x20px|テンプレート:Country alias Japanの旗]]
上映時間 138分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
日本の旗 日本
言語 英語
日本語
フランス語
スペイン語
ロシア語
製作費 $130,000,000[1]
興行収入 アメリカ合衆国の旗 $136,314,294[1]
[[image:テンプレート:Country flag alias Japan|border|25x20px|テンプレート:Country alias Japanの旗]] 30億円[2] (配給収入)
[[image:テンプレート:Country flag alias World|border|25x20px|テンプレート:Country alias Worldの旗]] $379,014,294[1]
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GODZILLA』(ゴジラ、原題: テンプレート:En)は、1998年公開のアメリカ映画東宝との提携による、トライスター提供、セントロポリス・エンターテインメント製作のハリウッド特撮映画である。監督はローランド・エメリッヒ。主題曲をジミー・ペイジが担当。日本でのキャッチコピーは「人類に打つ手は無い」、アメリカでは「Size Does Matter」(サイズがものを言う)である。

ストーリー[]

南太平洋で、日本の漁船が謎の生物に襲われ沈没する事件が起きる。チェルノブイリにて、放射能が生物に与える影響を調査していた生物学者のニック・タトプロスは、米国務省の要請でタヒチ諸島に向かい、そこで巨大な生物の足跡を目の当たりにする。続いて、ジャマイカ大西洋でも貨物船や漁船が襲われた。

調査チームに編入されたタトプロスは畑違いといぶかるが、巨大な足型や、座礁したタンカーに開けられていた横穴と残された肉片などから、“フランスがポリネシア近海で長年行なっていた核実験の結果として、新種の生物が誕生した”という仮説を立てる。

その矢先、ニューヨークに未知の巨大生物が上陸、人類との戦争が始まろうとしていた・・・。

概要[]

日本映画のスターであり、世界的な人気を誇る映画キャラクターでもあるゴジラハリウッドが製作するということで当時世界的なニュースになった。しかし、「怪獣」という存在に対する概念の違いから、ゴジラを日本映画における通常の生物を超えるモンスターとしての「怪獣」としてではなく、(ハリウッド映画に多く見られる)「突然変異による超巨大生物」と解釈して描写している。本作のゴジラは着ぐるみを主体とする日本版と異なり、CGを多く使用して描かれている[3]

日本では約51億円の興行成績を上げており、これは平成ゴジラシリーズや平成モスラシリーズ(直近作はモスラ2)よりも高い数字である。しかし観客動員数は360万人で、平成ゴジラシリーズ最大のヒット作である『ゴジラVSモスラ』の420万人には及ばなかった。しかし、製作費は1億3千万ドル(当時の対ドル円相場平均144円換算で187億円)であり、東宝映画版制作費の10倍以上と著しく巨額となったが、アメリカや他国での健闘が大きなリターンとなった。

南太平洋で操業しているにもかかわらずテレビで相撲中継を観戦する日本漁船の乗組員、日本漁船のものであるにもかかわらずハングル文字表記になっている缶詰、金髪のいかにも頭の悪そうなヒロイン、甘党で無能のニューヨーク市長、ヘマばかりする軍曹など、登場人物の多くはステレオタイプな描かれ方がなされている。主人公のニック以外にヒロイックな活躍をするアメリカ人は殆ど出て来ず、ゴジラの駆除に大活躍するのは自国の恥辱を消す為に奮闘するフィリップ率いるフランスの特殊部隊である(クロワッサン代わりのドーナツアメリカンコーヒーに不満を漏らすフィリップの描写など、彼等もステレオタイプの例外ではない)。

テンプレート:ネタバレ

評価[]

ゴジラのキャラクター性の違いから、従来のイメージを崩しているとして日米のゴジラ映画ファン[4]の評価は低いものとなった。アメリカのゴジラファンの中にはGINO(ジーノ、"Godzilla In Name Only"="ゴジラとは名ばかりなり"の意味)と呼ぶ人もいた[5]。アメリカの人気テレビドラマ『バフィー 〜恋する十字架〜』のシーン中で、日本のアニメを愛好する登場人物が「あれはゴジラじゃない。トカゲの化け物だ」と酷評するシーンがある。

その一方でゴジラ映画としての色眼鏡を捨て、モンスターパニック映画として見た場合においては高く評価する声も少なくない。[6]平成ゴジラ作品を手掛けた映画監督の大河原孝夫北村龍平も同様の趣旨の発言をしている。テンプレート:要出典

封切り時、日本版ゴジラのスーツアクターであった中島春雄薩摩剣八郎はこの映画を一緒に観ていて、観終わった後の「これはゴジラじゃない」とする旨の発言が朝日新聞紙上で伝えられている。土屋嘉男は、アメリカでのファンイベントの講演でこの映画について質問され、「あれはただのイグアナだ!」とコメントして満場の喝采を浴びたと語っている。また、熱烈なゴジラファンでもある映画監督のジョン・カーペンターも本作に対して「最低だ!」といったコメントを寄せている[7]

当のエメリッヒ自身も「日本のゴジラファンが、自分の作品を観たら不愉快に感じるだろうと思っていた」と後に語っている。ただし、「自分はゴジラを世界に通用するキャラクターにしたかった。日本のゴジラ作品は一部のマニア向けの物が多かったように思う」「映画とは巨額の投資を伴うもの。GODZILLAを興行的に成功させ、世界で4億ドルを稼いだのだから、成功だったと言えるのでは」と述べている[8]

第19回ゴールデンラズベリー賞において最低リメイク賞、および女優マリア・ピティロが最低助演女優賞を受賞した。

なお、日本では長らく「ハリウッドが「怪獣映画」の製作を敬遠する原因ともなり、リメイク版の『キング・コング』や『クローバーフィールド/HAKAISHA』の製作にも支障をきたした」という話が流布されていたが、これらの情報には信憑性がない。

製作の背景[]

アメリカの映画会社・トライスターはシリーズ化できる映画を求め、著名な映画キャラクター『ゴジラ』に注目。配給業者で以前からゴジラのハリウッドでの映画化を狙っていたヘンリー・サパスタインが仲介人として、東宝からゴジラの使用権を買い、ハリウッド版ゴジラの製作は1992年頃に決定し日本でもニュースになった。しかしトライスター側が「ゴジラの製作権を全てトライスターが買い取り、東宝には今後一切ゴジラを作らせない」という条件を提示したため交渉は難航。最終的には“日本のキャラクターとして破格の『ギャラ』(一説に100万ドル以上)を受け取り、ハリウッドに出演した”という形になる。その際、東宝からは「モスララドンキングギドラの3怪獣と、スタッフ、俳優の貸し出しは行わない」という条件が提示された。

監督候補にはティム・バートンなどの有名監督の名が挙がる中、ゴジラファンとして有名なヤン・デ・ボンが正式に決定した。この時に製作されたゴジラのデザインはオリジナルに近く、宇宙からやってきた怪獣グリフィンとゴジラが対決するという脚本も準備されている。ヤン・デ・ボンは、撮影監督時代に『ブラック・レイン』で一緒に仕事をした事もある高倉健を日本から呼び、スクリーンテストまで行っている[9]。だが、最終的に製作費がかかりすぎるとして監督を降板させられた。

続いて『インデペンデンス・デイ』を製作していたローランド・エメリッヒに新たに監督としてオファーがかかる。エメリッヒは何度か断ったが、全く新しいゴジラのデザインを見せられたことでこれを受諾。彼は「第1作の製作者たちが現代のSFX技術を持っていたらどのような映画になったか」を考えて作ったという。第1作でのゴジラが電車を咥えるシーンや調査隊が足跡を調査するシーン、1984年版でのビルにあいた穴からスーパーXがゴジラに攻撃するシーンなどをオマージュとして映画に挿入している。

またエメリッヒは、日本のゴジラをアメリカ流に作り替えることも考えており、リサーチの結果、初代ゴジラが爬虫類をベースにしていたことを知り、あらやる爬虫類を研究し、最終的にトカゲ(イグアナ)をモチーフにしたゴジラを考えたという[10]

ハリウッド版ゴジラのデザインはパトリック・タトプロスによるものであり、「中途半端にアレンジを加えるとオリジナルに失礼だと考え、全く新しいものにした」という。このゴジラを見た東宝のゴジラ製作者たちは、あまりにも違いすぎるデザインにショックを受けたが、それでもハリウッドの作るゴジラ映画を見てみたいと考えて許可した。その際、東宝側の注文によって、2列だったハリウッド版ゴジラの背びれは日本のものと同じ3列に修正された。ちなみに米版ゴジラの顎はディズニー映画『ジャングル・ブック』に登場するトラのキャラクター、シア・カーンをベースにしたという[5]。なお、デザイン担当の「タトプロス」は主人公の名前に引用された。

本作のゴジラは、CGで撮影されているが、一部では日本のゴジラと同様、着ぐるみも使用されている。ただ、エメリッヒ自身は着ぐるみによる撮影手法には否定的であった。2004年にNHKBS2で放送された特番のインタビューでも、「時代遅れの技術を使うことに抵抗を感じる」と発言している。

ハリウッド版ゴジラの特徴[]

  • 動き・姿勢なども含め、映画『ジュラシック・パーク』シリーズに登場するティラノサウルスに似ているという指摘がある。日本版第1作と本作のゴジラは共に製作時点における恐竜の復元図を元にしているが、恐竜研究の進歩に伴い復元図も大きく変化しており、両者のデザインが大きく異なった要因の一つとなっている。小説版および『ゴジラ FINAL WARS』のパンフレットでは「ワニに似た怪獣」と明記されている。小説版の説明によれば複数の遺伝子が入り混じった雑種突然変異体であり、その中でもワニが色濃く反映されているとする(産卵に関してもタトプロスはワニに例えている)。これ以外にもコモドオオトカゲ、さらには鳥類の特徴も備えていると語られている。またカメレオンのように体色を変化させる事が出来るとも説明され、ビル群の中ではダークグレイ気味の体色となっている(“ビルの配色に溶け込むゴジラ”を映像化する予定もあったが中止された)。
  • 変温動物であるため極端に体温が低い。劇中ではゴジラの体温よりもビルの温度の方が高かったため、赤外線探知ミサイルで狙ったにもかかわらずミサイルが逸れてしまう描写が見られた。
  • 小説版ではサイズについて事細かに明記されている。身長60m(前屈状態54m)、体重約500t、全長90m、尾長60m、関連カードでは、足の裏の長さは16.35m、幅12m。
  • 敏速で、480km/hというスピードで走る事ができる。150km/hの戦闘ヘリから逃れるシーンでその速さが描かれているものの、ハドソン川での戦いで魚雷の直撃を受けたダメージにより衰弱し終盤ではタクシーに翻弄されるという演出もなされている。小説版では480~800km/hに達したとされ、タクシーに追いつかなかった理由に関してタトプロスは「単にすぐ追いついて殺しただけでは子を殺された怒りがおさまらないため、なぶり殺そうとしたのだろう」と推測している。水中での移動速度は魚雷と同等で米原潜の3倍。
  • 知性が非常に高いようで、中盤の戦闘ヘリとの戦闘では待ち伏せて相手の背後を突いたり、進路に先回りして撃破している。海中の潜水艦三隻との戦いでも魚雷を巧みに回避・誘導して同士討ちを起こさせ、一隻を沈めている。二度目にニューヨークに出現したときには、一度目と同じく公園に山積みにされた魚を視認しながらも罠と判断し、軍の予想を裏切って立ち去っている。また子供の死体をなんとか起こそうとするなど、同族に対する感情も見られた。
  • 日本版の最大の特徴である放射熱線を吐かない。炎を吐いているように見えるシーンは、爆発させた車に息(パワーブレス)を吐きつける事で炎を増大させているという設定[11]である。小説版ではイグアナが時々行う溜息の様な動作に例えられた。
  • 細胞を調べた結果オスと判断されているが、無性生殖であるため単体での繁殖ができ、を200個以上産む。子供は誕生直後から素早く行動でき、性格は獰猛(この辺りも、ベビーゴジラミニラなどの愛嬌ある日本版ゴジラの子供達と異なる点である)。さらには妊娠したまま生まれてくるという恐るべき繁殖能力を持っている。小説版によると身長1.8m、全長約3m、速力60~80km/h。「一体でも残っていれば一度に大量に繁殖し、数年で人類を滅ぼす脅威を秘めている」とタトプロスは語る。
  • 魚食性とされ、小説版では米軍によって集められた魚種はサバ・ヒラメ・カレイ・ホワイトフィッシュ・タラ・ブリ・キンメダイ・クロマグロ等と書かれていた。なお、実のところ魚は成体の食用ではなく、卵から孵った直後の幼体に与える目的で集めていた。
  • フランス領ポリネシアの核実験を原因とする突然変異により誕生した新種の生物と推定されており、日本版のような古代生物ベースの生物ではない。劇中ではチャップマン博士が獣脚類の生き残りであると主張するが、それにしては大きすぎると指摘されている。また、小説版ではゴジラのジャンプ力についてタトプロスは「獣脚類ではありえない」と考えている。
  • 日本版ゴジラがミサイルなどの通常兵器やそれを上回るレーザー砲などの空想兵器などでは倒せない無類の強さを誇るのに対し、ハリウッド版はライフルの射撃で傷を負い(血液が回収される程度だが)、F/A-18のミサイル攻撃で絶命するなど、「生物」としては強靱だが「怪獣」としては脆弱である。日本版映画でもバルカンなど通常兵器で傷を負う、細胞が回収されるといった描写はあったが、この『通常兵器で絶命する』という設定は日米ゴジラにおける大きな相違点となっている。[12]
  • 劇中でのゴジラの命名は、冒頭でゴジラに襲われた日本漁船の生き残りの口から発せられた「ゴジラ」という言葉が由来となっている。劇中設定ではゴジラは日本の古い神話に伝わる巨大な海の怪物であり、小説版ではそれに関する舟歌が記述されている。これらの設定は日本版における大戸島の呉爾羅伝説の設定にかなり近い。
  • 鳴き声は日本版のものと同じもの(アレンジされている)が使用されている。

日本版ゴジラ映画での扱い[]

「アメリカにもゴジラに酷似した巨大生物が出現し、『ゴジラ』と名付けられたが、日本の学者は同類とは認めていない」と冒頭の防衛軍の隊員の台詞で言及される。
ジラ」(en:Zilla) の名称(Godzilla の語頭 God を抜いたネーミング。富山プロデュサーが命名)でハリウッド版ゴジラが出演。身長:90m、体重:不明[13]、必殺技:ハイジャンプキック。公式サイトやパンフレットによれば「1997年(DVDのブックレットでは1998年)にニューヨークを襲った怪獣と似ており共通点もあるが真偽は不明」という設定である。
劇中ではX星人に操られてシドニーを襲撃。その光景はどことなく『GODZILLA』のニューヨークを襲う場面を彷沸させる。その後、復活したゴジラと戦うため、ガイガンに続くX星人の2番目の刺客として再びシドニーに出現。一度はゴジラの熱線をジャンプで回避して体当たりしようとしたが、ゴジラの尻尾ではじき飛ばされ、オペラハウスに激突。そのまま熱線を浴び、オペラハウスごと爆発した。その直後に、X星人統制官は「やっぱりマグロ喰ってるようなのは駄目だな」と、ハリウッド版ゴジラがマグロを主食としていた事を揶揄するような台詞を吐く[14]。対決時間もわずか数十秒であった[15]。なお、劇中ではX星人も含めて一度も正式名称で呼ばれていない。
この映画の登場怪獣は公開中にX星人も含めソフビ・ガシャポン・食玩などで商品化されたのに対し、ジラだけは公開中には商品化されず、放映から1年近く経ってからやっと食玩で商品化された。
  • 『ゴジラ FINAL WARS』の公開に合わせて、第1作から『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』(2003年)までの全作品を収録したDVD-BOX(製造時期の都合で後からの発売となった『FINAL WARS』は、統一デザインによるジャケットのみを先行収録)が発売されたが、『GODZILLA』は収録されていない。
  • ゲーム『ゴジラトレーディングバトル』『ゴジラジェネレーション』にもハリウッド版ゴジラが登場している。ゲームスクラップ『ゴジラ:アンリーシュド』です任天堂ウィー

スタッフ[]

  • 監督:ローランド・エメリッヒ
  • 製作:ディーン・デブリン
  • 製作総指揮:ローランド・エメリッヒ、ウテ・エメリッヒ、ウイリアム・フェイ
  • 共同製作総指揮・プロデューサー:ロブ・フリード、ケイリー・ウッズ
  • 共同製作:ピーター・ウィンザー、ケリー・バン・ホーン
  • 脚本:ローランド・エメリッヒ、ディーン・デブリン
  • 原案:テッド・エリオット、テリー・ロッシオ、ディーン・デブリン、ローランド・エメリッヒ
  • 撮影:ウエリ・スタイガー
  • プロダクションデザイナン:オリバー・スコール
  • 編集:ピーター・アマンドソン、デビッド・J・シーゲル、A.C.E.
  • 衣裳デザイナー:ジョセフ・A・ポロ
  • 音楽:デヴィッド・アーノルド
  • GODZILLAデザイン:パトリック・タトプロス
  • 視覚効果スーパーバイザー:フォルカー・エングル
  • 視覚効果プロデューサー:テリー・クロティオー
  • デジタル効果プロデューサー:スティーブン・T・プーリ、フィオナ・ブル
  • デジタル効果スーパーバイザー:スティーブン・T・プーリ、ジェローム・チェン
  • SFX:クエスチョン・マーク・FXセントロポリス・スペシャル・エフェクツメカニカル・エフェクツ・ウェアハウス
  • VFX:ソニー・ピクチャーズ・イメージワークス

登場人物[]

※括弧内は(VHS・DVD版/TV版)の日本語吹き替えキャスト

ニック・タトプロス博士
マシュー・ブロデリック森川智之高木渉
生物学者、あだ名は「ミミズ男」。チェルノブイリ原子力発電所周辺で放射能が生物に与える影響を調査していた。軍からお呼びがかかり、ゴジラに関する捜査をすることになる。生態を調査しているうちに、ゴジラの繁殖力の危険性を発見する。
オードリー・ティモンズ
マリア・ピティロ勝生真沙子深見梨加
駆け出しのジャーナリストでニックの元恋人。同僚であるパロッティ夫妻と行動を共にし、ゴジラ襲撃をきっかけにニックと再会する。
ビクター・パロッティ
ハンク・アザリア堀内賢雄/堀内賢雄)
通称「アニマル」。オードリーの同僚でカメラマン。恐妻家。ゴジラの姿を最初に撮影する。
フィリップ・ローシェ
ジャン・レノ菅生隆之銀河万丈
保険会社調査員を装うフランス対外治安総局の諜報員。ニックを信じ、仲間を率いてゴジラとの戦いに挑む。
アレキサンダー・ヒックス大佐
ケヴィン・ダン小山武宏谷口節
アメリカ軍の対ゴジラ部隊総合指揮官。ゴジラを確実に倒そうとするあまり、言うことを聞かない市長にも強気な言葉を浴びせる。
オリバー・オニール軍曹
ダグ・サヴァント梅津秀行内田直哉
ヒックスの部下の1人。対ゴジラ部隊前線指揮を担当するが、まだ経験が浅く、少々頼りない性格。ニックとは気が合い、ゴジラとの戦いの中で親交を深め、終盤では無線越しにニックに指示を送る。
エルシー・チャップマン博士
ヴィッキー・ルイス野沢由香里小山茉美
ゴジラの研究のために呼ばれた古生物学者で、ゴジラの正体を恐竜の生き残りであると主張する。
ルーシー・パロッティ
アラベラ・フィールド松本梨香雨蘭咲木子
アニマルの妻でオードリーの同僚。夫に対してはかなり強気な態度をとるが、仲はとてもよいようである。
チャールズ・ケイマン
ハリー・シアラー牛山茂野島昭生
TVリポーター。部下のオードリーをこき使う嫌味な上司。オードリーが掴んだゴジラのネタを横取りし、更に「ゴッド・ジラ」と呼び間違える醜態を演じている。
エバート市長
マイケル・ラーナー青野武石田太郎
ニューヨーク市長。ゴジラ退治より自身の市長選のことを心配している。甘い物が好き。モデルはエメリッヒ監督の映画を酷評することが多い映画評論家のロジャー・エバート
メンデル・クレイブン博士
マルコム・ダネア福田信昭塩屋浩三
ゴジラ研究のために呼ばれた科学者。エルシーに惚れこんでいる。

サウンドトラック[]

詳細はen:Godzilla: The Albumを参照

サウンドトラックは日本のオリコン、アメリカのビルボードで共にTop 5にランクインする大ヒットとなった。

日本ではサウンドトラック収録曲の中でもジャミロクワイの曲がプロモーションに使用されたが、アメリカではザ・ウォールフラワーズの曲が使用された。また、エンディングに使われたパフ・ダディジミー・ペイジによるレッド・ツェッペリンの「カシミール」のカバー曲の録音は、インターネットを利用して、ニューヨークで歌うパフ・ダディにロンドンからジミー・ペイジがギターを被せるという、当時では珍しい方法をとり話題となった。

日本のアーティストからはL'Arc〜en〜Cielの『浸食 〜lose control〜』が提供されたが、劇中での使用箇所をクローズアップしてもなお聴き取りにくいほどのボリュームでありL'Arc〜en〜Cielのメンバー4人ですら初見で聴き取る事は出来ずうたばんでL'Arc〜en〜Cielがゲストとして登場した際に取り上げられている。

備考[]

  • 冒頭の核実験シーンは演出上はムルロア環礁となっているが、資料映像自体はビキニ環礁で行われた1946年クロスロード作戦(ベーカー実験)や、1954年キャッスル作戦(ブラボー実験)のものが使用されている。
  • 試写会はクライマックスの舞台であるマディソン・スクエア・ガーデンで行われた。観客にとっては『自分達のいるところが映画の舞台』という一種のサプライズを狙ったものであった。
  • 劇中、チャップマン博士がゴジラの正体について恐竜『サウロポダアロサウルス』の生き残りである可能性を示唆するシーンがあるが、サウロポダアロサウルスという学名の恐竜は存在しない。ただし、サウロポダは恐竜の1分類である竜脚類の事であり、またアロサウルスという恐竜も実在する(アロサウルスは竜脚類ではない)。
  • 劇中冒頭にイグアナ類をアップで捉えたカットがあったため、当初から「イグアナに似た怪獣が登場する」という誤報がメディアを通して広まっていた(本作の日本版パンフレットにもそう記されている)。
  • 製作のディーン・デブリンが来日した際、体の大きさをマスコミが尋ねると、「日本人はどうしてそんな細かい事を気にするんだ?」と逆に尋ねられたという。これに象徴される様に、関連グッズ等のイラストから、劇中でのゴジラの大きさまで統一されていない。公開時ニューヨークには「自由の女神より大きく、20階建てのビルに匹敵する」と描かれた看板が立てられた。
  • 日本漁船の名前「小林丸」は『スタートレック』シリーズに登場するコバヤシマルシナリオに由来する。
  • 小林丸の船員たちはクライド・クサツ加藤雅也などの日系人・日本人が演じている。

アニメ版[]

詳細はゴジラ ザ・シリーズを参照

脚注[]

  1. 1.0 1.1 1.2 "Godzilla (1998)". Box Office Mojo. 2010年3月25日 閲覧。
  2. "日本映画産業統計 過去興行収入上位作品 (興収10億円以上番組) 1998年(1月~12月)". 社団法人日本映画製作者連盟. 2010年3月25日 閲覧。
  3. いわゆる「フルCG」ではなく、全身が見えにくいカットでは着ぐるみやアニマトロニクスも併用され、大小の様々な模型も使われている。
  4. ゴジラ映画はアメリカにおいても劇場公開され、またTVでも繰り返し放映されていたため、それを見て育ったアメリカ人は多い
  5. 5.0 5.1 『ゴジラとアメリカの半世紀』ウィリアム・ツツイ著 中央公論新社 P291
  6. “ゴジラ映画である必然性がない”という事の裏返しでもある
  7. 九州朝日放送特別番組「ゴジラ×村仲ともみ」(2002年)より
  8. NHKBS2 「特集 さらば ゴジラ ~怪獣王と日本人がたどった半世紀」(2004年)より
  9. 高倉の起用は当時の一部スポーツ新聞等でも報道されている
  10. 実際には、第1作のスタッフが初代ゴジラをデザインするにあたって参考にしたのは爬虫類では無く恐竜である
  11. 資料によってはホットブレスと表記し区別している。
  12. プロデューサーの富山省吾は「アメリカにおける怪獣とは『乗り越えるべき存在』、日本においては『畏怖すべき存在』であるという価値観の違いが現れた」と述べている。
  13. ジャンプするなど身軽なのでゴジラより随分軽いと思われる
  14. オーディオコメンタリーにて、北村龍平監督はローランド・エメリッヒへのメッセージであることを告白している。ただし上記の通り、魚を明確に食べていたのは幼体である。また日本のゴジラも、イルカを追いかけたり(地球最大の決戦)ジュニアがクジラを補食していた(vsデストロイア)。ラドンも魚を捕ったことがある(総進撃)。
  15. もっとも、そもそも本作で一分以上ゴジラと戦うことの出来た怪獣は、三体掛かりで挑んだアンギラス・ラドン・キングシーサーや、終盤のモンスターX=カイザーギドラぐらいであり、その意味でジラのみが特に弱く描写されているというわけではない。実際、その後登場したカマキラスヘドラエビラもゴジラにより画面に現れてから数秒単位で瞬殺されるシーンがある。

関連項目[]

テンプレート:ローランド・エメリッヒ監督作品

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